塩のはかり方って?計量スプーンの小さじ・大さじは何g?
料理をするとき、塩を入れる場面は多いです。「お好みで」「適量」など、好みで入れることもありますが、あらかじめ分量が「大さじ1杯」「小さじ1杯」など、計量スプーンで示されていたり、「ひとつまみ」など曖昧な表現をされていたりすることもありますよね。そこで、今回は塩のはかり方について、計量スプーンでのはかり方を中心に解説します。
塩を計量スプーンやつまんではかると何g?
塩の量をはかるとき、一般的には計量スプーンや「ひとつまみ」などの表現が用いられます。では、具体的にそれは何gくらいなのでしょうか。詳しく見てみましょう。
「塩小さじ1杯」は何g?
計量スプーンには大きく分けて大さじと小さじがありますが、小さい方の小さじではかった場合、1杯は約5~6gです。重さがはっきり決まらないのは、塩が固体であり、計量スプーンを使って体積ではかると塩の粒の大きさや成分によってズレが生じるため。一般的に、以下のような違いがあります。
- ・サラサラとした塩(いわゆる精製塩)…約6g
- ・しっとりとした塩(いわゆる粗塩)…約5g
粗塩は文字通り粒が荒い塩なので、計量スプーンではかると隙間ができやすいです。しかも、成分にもカリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラル分が含まれているため、重さが変わってきます。一方、精製塩は成分のほとんどが塩化ナトリウムのみであり、粒の大きさが小さく揃っているため、計量スプーンではかっても隙間ができにくく、多めにすくえるのです。
小さじ1/2、1/3は何g?
上記の小さじ1杯から計算すると、小さじ1/2、1/3は以下のようになります。
- <精製塩>
- 小さじ1/2…約3g
- 小さじ1/3…約2g
- <粗塩>
- 小さじ1/2…約2.5g
- 小さじ1/3…約1.7g
「塩大さじ1杯」は何g?
計量スプーンの大きい方、大さじではかる場合、小さじよりも大きくグラム数がズレてくるため、使うのが精製塩か粗塩かでしっかり注意しましょう。
- ・精製塩…約18g
- ・粗塩…約15g
粗塩の方が粒の大きさが大きいことなどから隙間ができやすいため、大さじではかると精製塩と比べて差が大きくなります。正確にはかりたいなら、量りを使ってグラムではかった方が良いかもしれません。
大さじ1/2、1/3は何g?
上記の大さじ1杯から計算すると、大さじ1/2、1/3は以下のようになります。
- <精製塩>
- 大さじ1/2…約9g
- 大さじ1/3…約6g
- <粗塩>
- 大さじ1/2…約7.5g
- 大さじ1/3…約5g
「塩ひとつまみ」は何g?
「ひとつまみ」とは、正確には「親指、人差し指、中指」の3本でつまんだ量のことを指します。当然、人それぞれ手の大きさが異なるため誤差が出てしまうのは仕方がありませんが、平均的には約1gとされています。つまり、小さじで表すと以下のようになります。
- ・精製塩…小さじ約0.17杯
- ・粗塩…小さじ約0.2杯
いずれも小さじではかるのは無理がありますので、精密な量りを使うか、普通につまんで良いでしょう。ちなみに、親指と人差し指の2本だけでつまむと約0.5gとされています。
計量スプーン、計量カップでの正しいはかり方
計量スプーンや計量カップで塩をはかる際の正しいはかり方について解説します。
塩を計量スプーンではかる方法
塩だけでなく、粉末を計量スプーンではかるときは、以下のようにはかりましょう。
- 1.山盛りにすくい、ヘラや箸を使って表面をすりきりにする。
- 2.ヘラなどを使い、半分または2/3量を取り除く。
「1杯」の場合は、1.のすりきりにした時点ではかり終わりです。1/2杯、1/3杯と言われたら2.のようにヘラで取り除きましょう。
塩を計量カップではかる方法
あまりはかることはないかもしれませんが、計量カップで塩などの粉末をはかるときは、以下の手順で行います。
- 1.スプーンなどですくってカップに入れ、軽くトントンと底を打ちつけてならす。
- 2.平らな場所にカップを置き、真横から目盛りを見る。
ちなみに、計量カップで塩をはかった場合、1杯分(200mL)で重さは以下のようになります。
- ・精製塩…約240g
- ・粗塩…約180g
あまり計量カップで塩をはかることはないかもしれませんが、覚えておくと便利です。
計量スプーンがないときはどうする?
計量スプーンがないときは、カレースプーンやティースプーンではかる方法もあります。カレースプーンが概ね大さじ1杯と同じ、ティースプーンが小さじ1杯と同じです。ただし、厳密には誤差もあるため、お菓子作りなどのためにきっちりはかりたいときには不向きです。また、小さじ(ティースプーン)3杯でだいたい大さじ1杯分の量になるため、小さじだけしかなくても大さじの分量をざっくりとはかることもできます。
まとめ
塩は主に計量スプーン、またはひとつまみではかることが多いため、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてください。また、計量スプーンは体積ではかることから、精製塩か粗塩かではかれるグラム数が変わってくることに注意しましょう。計量スプーンがないときは、カレースプーンやティースプーンでも代用できるので、ぜひ活用してみてください。