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海洋深層水が湧き上がる室戸の魅力:後編

deepureのルーツともいえる「海洋深層水」が湧き上がる高知県室戸市の魅力について、マスコットキャラクターのピュアちゃんが2日間に渡って行った現地取材。先月公開の前編に続き、今回は後編のご紹介です。

前編はこちらからご覧ください

栽培漁業センター室戸

昨夜は深層水のお風呂に入り、ぐっすり眠ったピュアちゃん。

ホテルの朝食でパワーをチャージ!今日も元気に取材開始です。

ここではスジアオノリ、サツキマス、アユ、牡蠣など、様々な海産物が養殖されています。

養殖されている海産物について、室戸事業所の冨方部員が説明してくれました!

  • ☆スジアオノリ
  • スジアオノリは、ベストシーズンには2週間くらいのサイクルで収穫します。一般的に色が鮮やかで青っぽい方が高価とされていて、毛足が短いものより長いものの方が理想です。

ここでは海に近い川に生えているスジアオノリを養殖していますが、海洋深層水で育てると鉄分の影響で色が濃く、より青っぽく鮮やかになるそうです。だいたい毛足が10〜15cmくらいになったところで収穫し、乾燥器で乾燥させて板海苔などに加工します。

  • ☆アユ
  • 小さいうちは海で育ち、河口で産卵した後は川へ移動する魚です。ちょうどエサやりの様子を見学することができました。

  • ☆サツキマス
  • 30t水槽4つを使い、大・中・小とサイズ別に養殖しています。サツキマスの適温は16℃とやや低めですが、夏など水温が高くなりがちな時期でも海洋深層水を使って対応できます。陸上で養殖するとウイルスもなく、産卵時期をコントロールできるのも大きなメリットです。

アクアファーム

アクアファームは、海洋深層水で深海魚の飼育を行っている施設です。館長さんが直々に案内してくださいました。

深海生物として知られるオオグソクムシやグソクムシは、室戸では食べることもあるそうです!エビを濃くしたような味だそうですよ。

他にも、背中に足があって常に何かを背負っているカニの一種「オオホモラ」、生きた化石と呼ばれる原始的生物「ヌタウナギ」、水深100mよりも深い深海で生きる「ユメカサゴ」や「チゴダラ」なども飼育されていました。深海でもよく見えるよう、目が進化した「キンメダイ」は残念ながら実物に会えないのですが、写真で展示されていました。

いずれも水温や清浄性を保っていれば、深海のように暗くなくても生きられる生物が多いそうです!

室戸の自然

海洋深層水を育む室戸の自然を感じようと、みくろ洞、アコウの木、エボシ岩(室戸岬)などを見学しました。みくろ洞とは、御厨人窟と神明窟の2つの窟を通称「みくろ洞」と呼んでいるものです。

若き日の空海(真言宗の開祖、弘法大師)が修行をした場所と伝えられています。

アコウの木とは、温暖な地域にみられる樹木です。幹表面はなめらかで枝分かれが多く、イチジクに似た小さな実をつけます。根を岩にからませて生育しているので、台風の被害を最小限にとどめることができるという特徴を持っています。

エボシ岩は、武士や貴族が被っていた帽子(烏帽子)に似ていることからそう呼ばれるようになったものです。

固い岩石なので、周囲の地層が波の浸食で削られた後も岩場として残ったと考えられています。

キラメッセ室戸

しっかり見学した後、お昼ご飯にカツオのたたきの土佐巻をいただきました!

想像以上に大きな土佐巻にびっくり。お箸では持てないので、ハンバーガーを食べるように両手で持って口いっぱいに頬張ります。

楽市には地物の野菜や海産物、おみやげなどが並んでいて、多くの人でにぎわっていました。

まとめ

後編では、海洋深層水を使った養殖や飼育など海洋生物についての知識を中心に、海洋深層水を育む室戸の自然についても実際に訪れて見学することで、より室戸の魅力について理解できました。室戸の自然や、そこで暮らす人々の優しさを、肌で感じることができた2日間でした。

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