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においの仕組みとは?その効果と合わせて解説します!

マスクを外すようになり、周囲の「におい」が気になる方も多いのではないでしょうか。 においは、脳に素早く届き、安心感やおいしさ、睡眠などの状態に影響を与えることも明らかになっています。 今回は、においの効果について解説します。

ディフューザー

においの仕組み

においを感じる嗅上皮には、多くの嗅細胞が並んでおり、その先には形の異なる嗅繊毛が粘液中に伸びている嗅覚受容体があります。この嗅覚受容体に、特定のにおい分子が結合することで、その情報が脳に伝わります。

目の奥の脳の下部にある嗅球に伝わった後は、脳の中心の大脳辺縁系に送られ、その後眼窩前頭野に到達して、においが認知されているのです。

においの効果

オイル

においは、さまざまな効果をもたらします。続いては、においがもたらす効果について、解説していきます。

安心感をもたらす

においは、安心感や絆にも関わり、同じ生物種のにおいが安心感を覚えるという報告もあります。また、嗅覚喪失は体調の異変を表していることもあるため、体調の変化を伝える指針でもあるといえるでしょう。

安心感や癒しなどの効果をもたらす香りとして、ジャスミンやゼラニウム、ラベンダーなどのフローラル系の香りがおすすめです。

おいしさをもたらす

鼻をつまんで食べると味がわかなくなってしまうように、同じ料理でも香りが違うと、おいしさが変わってしまいます。そのため、食べ物のおいしさを感じるには、味覚だけでなく嗅覚と食感の影響もあるといえるでしょう。人は、食べ物を噛んでいるときに、のどから鼻の奥に向けて抜けていくにおいを感じることで、おいしさを感じています。

ダイエットにつながる

グレープフルーツやペッパー、フェンネル、エストラゴンなどの香りに、ダイエットに役立つ効果があるといわれています。これらの香りには、交感神経を活性化して、ノルアドレナリンの分泌を促す作用があります。

また、グレープフルーツやオレンジに含まれるリモネンは、体温を高めて代謝を挙げ、脂肪燃焼を促すといわれています。その他にも、食欲抑制や代謝アップ、脂肪燃焼の促進などの効果が期待できるでしょう。

認知機能を改善させる

ローズマリー、ラベンダー、レモンの香りなどで嗅神経を刺激することで、認知症を予防するといわれています。

香りは、自律神経を整えるだけでなく、起床後は脳を活性化させ、就寝前は活性化された脳を鎮めてリラックスさせるという効果もあるといわれています。

メンタルコントロールにつながる

アロマオイル

ストレスを軽減させるためにはネクタリンの香り、集中力を高めるためにはオレンジの香りがおすすめです。

嗅覚は、五感の中で唯一「情動」と呼ばれる、怒りや悲しみ、恐れ、驚き、喜び、などの急激で一時的な感情の動きに伝わるといわれています。アロマの香りがメンタルコントロールにつながるのも、このメカニズムによるものだといえるでしょう。

睡眠の質の向上

緊張やストレスを和らげ、気持ちを落ち着かせてくれるラベンダーの香りや、お香にも使われており、不安を取り除き、心を安らかにしてくれるサンダルウッドの香りがおすすめです。

副交感神経が優位になることで、リラックスして安眠が期待できると言われています。嗅覚を魅了する香りを嗅ぐことで、交感神経から副交感神経優位に切り替わりやすくなることから、睡眠の向上につながります。

まとめ

今回は、においの仕組みとその効果について解説しました。においには、さまざまな効果があります。お気に入りの香りで、リフレッシュを行いましょう。

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