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塩豚で美味しく疲労回復!基本の塩豚からアレンジレシピまで

安いお肉でもしっとり美味しく食べられると人気の「塩豚」。塩麹で肉を柔らかくする方法も人気ですが、単に塩をすり込むだけでもお肉をしっとりさせられます。そこで、今回は塩豚の基本レシピとアレンジレシピをご紹介します。塩の持つ効果や豚の栄養素も合わせてご紹介しますので、ぜひ作り置きメニューに加えてみてはいかがでしょうか。

塩の持つ効果

塩は世界中で調味料として使われていますが、味付け以外にも料理にさまざまな役割があります。例えば、旬の時期があり大量にとれる野菜や魚を長期保存して長く食べるために、塩で保存するなどはよく知られているのではないでしょうか。他にも、塩には発酵促進下ごしらえなどの役割があります。

  • ■発酵促進
  • 白菜漬けや梅干しなどの漬物は、塩の発酵促進効果を利用したものです。野菜を塩漬けすると、野菜の水分が抜けて雑菌の繁殖を防げるほか、乳酸菌が増えて旨味が増します。特に、にがりを含む塩で漬物を漬けると乳酸菌が多く、歯ごたえのある漬物になります。
  • ■下ごしらえ
  • エビや魚のぬめりをとる、肉や魚の旨味を逃がさない、水気や青臭さをとる、辛味や苦味などの雑味をとるなどに使われます。塩で下ごしらえする一手間をかけるだけで、プロが作ったような美味しい料理が作れておすすめです。

料理に使われる塩について、詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

豚の栄養素

豚肉はビタミンB群を豊富に含んでいます。実際に、「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によれば、豚肉100gあたりに含まれる栄養素は以下のようになっています。

  • エネルギー…366kcal
  • たんぱく質…14.4g
  • 脂質…35.4g
  • 炭水化物…2.2g
  • カリウム…240mg
  • マグネシウム…15mg
  • リン…130mg
  • ビタミンA…11μg
  • ビタミンB1…0.51mg
  • ビタミンB2…0.13mg
  • ビタミンB6…0.22mg
  • ビタミンB12…0.5μg
  • ビタミンC…1mg

特にビタミンB1の含有量はさまざまな食品の中でもトップクラスで、鶏肉や牛肉など他の肉類と比べると5〜10倍ものビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は、ご飯やパンなどに多く含まれる糖質を体内でエネルギーに変えるために必要な栄養素で、これが不足するとエネルギー不足になってしまうのです。

また、ビタミンB群には筋肉に乳酸が溜まるのを防ぐ働きもあることから「疲労回復のビタミン」と呼ばれることもあります。身体を使って疲れたときにはぜひ、豚肉を摂取して筋肉の疲労回復に努めてみてはいかがでしょうか。

塩と豚が合わさると…

塩豚は、豚の塊肉に塩で下ごしらえして冷蔵庫で熟成させるというものです。肉に塩をかけることで、以下の効果が期待できます。

  • ・肉が柔らかくなる
  • ・保存しやすくなる
  • ・旨味を引き出せる
  • ・臭みをとる
  • ・変色を防ぐ

肉が柔らかくなるのは、塩が肉にゆっくり浸透していくことで肉の細胞組織が締まり、調理の際に水分が逃げにくくなるためです。出来上がりがパサつかず、しっとりとしたお肉が食べられますよ。また、塩につけておくことで塩が水分を抱え込み、雑菌の繁殖を抑えます。塩が水分を抱え込むと、旨味を凝縮したり、臭みをとったりすることもできます。酸化酵素の働きを抑え、変色を防ぐ役割もあります。

塩豚の基本とアレンジレシピ3選

では、塩豚の基本とアレンジレシピを合わせて3つ見ていきましょう。

基本の塩豚レシピ


まずは、基本の塩豚レシピをおさえましょう。

  • <材料>
  • 豚バラ肉 500g
  • 天塩 大さじ1
  • 砂糖 小さじ2
  • <作り方>
  • 1.肉のドリップをキッチンペーパーなどで拭き取り、塩・砂糖を肉にすり込む。
  • 2.肉をキッチンペーパーで包み、厚手の袋に入れ冷蔵庫で2日間寝かす。
  • 3.5mm厚に切り、強火で火が通るまで炒める。

基本の塩豚は、塩と砂糖をすり込んで寝かせるだけ。最後に火を通せば、そのままでも食べられます。

豚汁


具だくさんの味噌汁としても、メインの一品としても美味しい豚汁。塩豚があればより美味しく食べられます。

  • <材料>
  • 塩豚 250g
  • にんじん 50g
  • ごぼう 1/3本
  • 大根 50g
  • しめじ 1/2房
  • こんにゃく 1/2個
  • 青ネギ お好みで
  • 味噌 大さじ2
  • 顆粒だし 小さじ1
  • 水 500ml
  • <作り方>
  • 1.ごぼうはささがきにして水に10分ほどさらす。
  • 2.大根は薄いいちょう切り、にんじんは薄い半月切りにする。こんにゃくは半分に切って薄切りにする。しめじは根元を切ってほぐす。
  • 3.青ネギはみじん切りにする。
  • 4.鍋にお湯を沸かして、顆粒だしと1.と2.の具材を入れて煮込む。
  • 5.一口大に切った塩豚を加えてさらに3分煮込む。
  • 6.火を止めて味噌を溶かし入れ、器に入れて青ネギをのせてできあがり。

入れる野菜はお好みで変えても構いません。ぜひ、お好みの豚汁にアレンジしてみてください。

ポトフ


野菜と肉の旨味をたっぷり味わえるポトフ。塩豚でちょっと贅沢な味わいにしてみませんか?

  • <材料>(2人分)
  • 塩豚 250g
  • キャベツ 1/4玉
  • じゃがいも 2個
  • にんじん 1/2本
  • 玉ねぎ 1/2個
  • パセリ 少々
  • 固形コンソメ 1個
  • 塩胡椒 少々
  • 水 300cc
  • <作り方>
  • 1.野菜を食べやすい大きさに切る。パセリはみじん切りにする。
  • 2.鍋に水を入れて沸騰させ、固形コンソメとパセリ以外の野菜を入れる。
  • 3.ひと煮立ちしたら弱火にして10~15分煮込む。
  • 4.一口大に切った塩豚を加えてさらに3分煮込み、塩胡椒で味をととのえてできあがり。

これも入れる野菜はお好みで変えて構いません。ぜひ、お好みのポトフを見つけてみてください。

まとめ

塩には味付け以外にも、下ごしらえに使える働きがあります。豚には疲労回復ビタミンとも呼ばれるビタミンB群が豊富で、塩豚にすることでパサつかずしっとり美味しく食べられます。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひさまざまなアレンジレシピを楽しんでくださいね。

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