TOP > ヘルスケア > 骨粗しょう症予防にマグネシウムが効果的!骨に良い健康習慣を作ろう
ヘルスケア/health care

骨粗しょう症予防にマグネシウムが効果的!骨に良い健康習慣を作ろう

加齢とともに問題視される骨粗しょう症。骨がもろくなってしまうこの症状を発症すると、ちょっとした転倒や打撲で骨折してしまい、自立した健康な生活が送れなくなってしまう可能性があります。特に、女性は閉経後に急激な骨密度の減少が起こることから、男性よりもさらに注意して骨の健康を守らなくてはなりません。 今回は、骨粗しょう症予防にマグネシウムが効果的なことや、骨に良い健康習慣についてご紹介します。

骨粗しょう症とは

まずは、骨粗しょう症のメカニズムや予防のための一般的な健康習慣について確認しましょう。

骨粗しょう症はなぜ起こる?


骨粗しょう症とは、骨の量が減ってもろくなり、骨折しやすくなる症状のことを指します。厳密には病気ではなく、症状のことです。日本には約1000万人以上の患者がいると推定されるものの、実際に治療を受けている人は多くありません。そのため、気づかないうちに骨折していたり、骨折によって生活の質(QOL)が低下したりすることもよくあります。

そもそも人間の骨は生涯使い続けられるわけではなく、常に古い細胞と新しい細胞が入れ替わっています。これを骨代謝と言い、「骨吸収」と「骨形成」の2つのサイクルから成り立っています。

  • 骨吸収…古くなった骨を溶かす「破骨細胞」により、血中にカルシウムを放出する
  • 骨形成…新しい骨を作る「骨芽細胞」により、骨が溶けた部分にカルシウムをつける

これらの入れ替わりがバランスよく働くことで、骨は新陳代謝を繰り返しながら一定の形を保っています。骨代謝に深く関わるのが、女性ホルモンの一つ「エストロゲン」です。骨形成を進め、骨吸収を抑える働きがあります。そのため、閉経前後からエストロゲンの分泌量が大幅に減ると、骨形成は弱まり骨吸収がどんどん進んでしまい、、骨がスカスカになってしまうのです。

女性は特に、骨粗しょう症の予防を意識した生活習慣を身につけましょう!」

骨粗しょう症予防のための健康習慣

骨粗しょう症の予防のためには、食生活や運動習慣を見直すことが重要です。

カルシウムやビタミンD、Kを摂取する

骨を作るためにカルシウムが重要なことはよく知られていますが、加えてカルシウムの吸収を助けるビタミンD、ビタミンKが含まれる食事を摂取することも重要です。それぞれ以下のような食材に多く含まれますので、ぜひ意識的に摂取しましょう。

  • カルシウム:乳製品、小魚、海藻類など
  • ビタミンD:魚類、きのこ類など
  • ビタミンK:ほうれん草や小松菜、納豆、わかめ、海苔など

日光を浴び、運動をする


骨を育てるためには、骨に刺激を与えることも重要です。特に重力のかかる運動が効果的なので、水泳よりもウォーキング、筋トレなど陸上で行う運動が良いでしょう。

さらに、日光を浴びながら運動することでビタミンDが体内で合成され、腸からのカルシウム吸収率がアップします。掃除・洗濯、布団の上げ下ろしなどといった家事も骨に負荷を与えるため、良い運動になります。無理に運動しようと思うのではなく、無理なくこまめに体を動かすことが大切です。

骨粗しょう症予防にマグネシウムが良い理由

骨粗しょう症予防にマグネシウムが良いことも、働きや研究結果からわかってきています。

骨や歯を健康に保つ働き

歯や骨はカルシウムだけでできていると考える人は多いと思いますが、マグネシウムからもできています。カルシウムは骨の強度(硬さ)を高め、マグネシウムは骨の柔軟性や弾力性を高める役割をしています。

骨のマグネシウムの3分の2は、骨の主成分である「ハイドロキシアパタイト」に組み込まれていて、マグネシウムが不足すると、骨や歯に貯蔵されたマグネシウムが不足を補うため動員されるという仕組みです。そのため、マグネシウム不足に陥るとハイドロキシアパタイトの結晶が緻密さを失い、骨や歯がスカスカになってしまいます。

つまり、カルシウムだけでなくマグネシウムをしっかり補うことで、骨の密度を保つことにつながるというわけです。

マグネシウムの効果を示唆する研究結果も

赤穂化成の研究では、閉経周辺期の骨粗しょう症の女性において、Mgを豊富に含む海洋深層水飲料を長期間飲むことで、骨代謝回転が抑制されることが示唆されています。つまり、骨密度の減少を抑制できる可能性があるということです。
(2003年 第23回 日本マグネシウム学会)

骨に良い健康習慣の一つとして、海洋深層水飲料やにがりなどマグネシウムを多く含むものを摂取することも、ぜひ摂り入れてみてください

閉経周辺の女性にこそ、マグネシウムを十分に摂取してほしいですね!」

マグネシウムを多く含む食材については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ

骨粗しょう症は男女ともに健康リスクの高い症状ですが、女性は特に閉経後の骨密度減少が顕著なため、男性よりもさらに予防を意識する必要があります。カルシウムやビタミンD・Kを摂取するほか、日光を浴びて運動をし、骨に適度な刺激を与えることも重要です。マグネシウムの摂取も骨に良い健康習慣なので、ぜひできることから生活に取り入れてみてください。

関連タグ